野菜の力
2016年10月26日
ミニトマトの栄養価にビックリ!トマトより凄い栄養効果と低カロリーレシピ
小ぶりで1口サイズが可愛いミニトマト。大きさだけでなく栄養価もトマトよりコンパクトと思われがちですが、実はそんなことありません。
ミニトマトの小さなボディにはたっぷりの栄養価が詰まっており、トマトよりも凄い栄養効果を持っているのです。今回は具体的な栄養効果と合わせて低カロリーレシピも紹介しましょう。
トマト&ミニトマトの関連記事
- トマトの栄養価が凄かった!リコピンパワーで驚きの美容・健康効果
- トマトは冷凍・解凍しても栄養は減らない?正しい方法と保存期間
- ミニトマトの栄養価にビックリ!トマトより凄い栄養効果と低カロリーレシピ
- ミニトマトが離乳食に最適!成長段階に合わせたおすすめレシピも紹介
目次
ミニトマトとは
ミニトマトとは簡単に言えば一口サイズのトマトなわけですが、もう少し踏み込んだ情報も見ていきましょう。ミニトマトとは5gから30gのトマトの総称であり、「ミニトマト」という品種名は存在しません。
既に多くの形や色が発見されていて代表的な丸い赤色のもの以外にも黄色いものや卵型のもの、イチゴ型のものなど。黒いものであれば黒トマト、イチゴ型ならトマトベリー、甘くてフルーツのようなキャロルセブン、といったように形や色によって呼び名も変わってきます。
トマトの糖度と大きさは相関関係があるとされ、小さく作るほどに甘くなるんだとか。そのため、トマトは食べられないお子さんでもミニトマトなら食べられるというケースが多々あります。ちなみに、プチトマトと呼ばれることもありますがこれは同じものです。
ミニトマトの栄養価にビックリ!
ミニトマトに含まれる栄養は基本的にトマトと同じです。たとえば、トマトを代表する栄養であるリコピンやビタミン類、各種ミネラルやたんぱく質など。数々の健康効果をもたらす栄養がギュッと濃縮されています。
含有成分は同じですが、ミニトマトの方がトマトよりも含有量が多いため、同じ摂取なら断然ミニトマトと言われることも。
具体的には100gのトマトのリコピン量が210mgなのに対してミニトマトは290mg、βカロテンは540μgに対して960μg、ビタミンCは15mgに対して32mg、カリウムは210mgに対して290mgなど。ここから分かるように、ただでさえ健康に良いといわれるトマトの強化版のようなものです。
先ほどミニトマトには様々な種類があると説明しましたが、種類による違いは多少のリコピン量と糖度くらいのもの。カロリーや栄養素についてはほぼ同じとなっているので、摂取する際は自分の好みのミニトマトを選ぶといいでしょう。
ミニトマトの栄養効果!
ここからはミニトマトを食べることで実感できる栄養効果についてみていきましょう。小さいボディに秘めた大きな力であなたの健康や美容をサポートしてくれますよ。
美肌効果を実感
ミニトマトの栄養の中で最も注目したいのがリコピン。この栄養素は強力な抗酸化作用を備えており、体内の活性酸素を除去する働きを見せてくれます。
活性酸素と言えば普段は体内の免疫力となる酸素なわけですが、ストレスや喫煙、不規則な生活などを原因に過剰発生すると正常な細胞を傷つけはじめ、最終的に肌の老化やしわ、シミ、さらにはガンや生活習慣病を引き起こす厄介なものです。
そんな活性酸素を除去するには抗酸化作用を持つ栄養の摂取が最適。ミニトマトにはリコピンだけでなくビタミンEまで詰まっているため、強力に活性酸素を抑え美肌効果をもたらします。
ミニトマトのリコピンは加熱したり、油と一緒に摂取するのが良いとされるので、トマトソースなどに加工したのち摂取するといいでしょう。リコピンの含有量に関してはトマトやミニトマトを超える野菜が存在しないよう。
リコピンの働きはビタミンEの数倍とされています。また、ミニトマトにはビタミンCも多く含まれます。ご存知の方も多いようにビタミンCは美肌に欠かせない成分。コラーゲン作りをサポートしたり、血管の生成を促して肌をきれいに保つのです。
ダイエット効果!
女性にとって悩みの種となるのが体重や脂肪。ミニトマトにはリノール酸と呼ばれる成分が多分に含まれており、これが脂肪燃焼効果を発揮してくれます。これに加えてビタミンB6も含有。こちらは脂肪の代謝をサポートしてくれます。
また、先ほど紹介した活性酸素の除去によって血流が改善されれば、自然と代謝能力もアップ。代謝が上がればそれだけ脂肪燃焼しやすい状態となり、少しの運動でも効率的に脂肪を減らすことが可能です。
ダイエットが成功しない方の多くは代謝能力がダウンしていて、失敗の原因はそこにあるんだとか。ミニトマトに含まれる脂肪燃焼成分で嫌な脂肪を効率よく燃やしていきましょう。もちろん、適度な運動を同時に取り入れるのを忘れないでくださいね。
血糖値を下げる
血糖値と言えば糖尿病の原因となる値。甘いものを食べすぎたりすれば、あっという間に上昇して生活習慣病を引き起こしたりします。そんな血糖値を下げてくれるのもミニトマトの栄養効果。摂取によって肝臓で脂肪燃焼に効果的なたんぱく質が多く作られ、血糖値を下げてくれると報告されています。同時にミニトマトを食べるだけで体内のアルコール濃度が30%も低下。そのため、ミニトマトをおつまみにするだけで酔いを早く醒ますことができます。呑兵衛の方はお供にしてみてください。
生活習慣病を予防
先ほど説明した通り、ミニトマトのリコピンには活性酸素を除去する力があります。現代人の多くはストレスや紫外線などから活性酸素を過剰に発生させがち。これによって様々な生活習慣病のリスクが高くなるわけですが、ミニトマトを食べておけば、そのリスクを軽減できるわけです。
さらに、ミニトマトにはビタミンCとルチンが含まれているうえ、体内の塩分濃度を調整するためのカリウムまで含まれています。このことから高血圧の人にもおすすめ。
外食やインスタントが多いと塩分過多による高血圧で動脈硬化や脳卒中など、死につながる病気の危険性が上がります。少しでも長生きしたい場合は注意しておいてください。
胃の働きを助ける
ミニトマトに含まれるビタミンB6にはアミノ酸の代謝を助ける効果があり、肉料理の食べすぎなどからくる胃の負担を減らしてくれます。同時にビタミンAが胃の粘膜を保護したり、胃酸の発生を抑制してくれるため、胃が痛いときにも効果的。
特に夏場や季節の変わり目なんかは胃が弱りがち。胃の働きが落ちてしまうと、体全体の不調につながることもあるので健胃は非常に大切なことです。付き合いで肉料理を食べなければならない場合などは、一緒にトマトジュースを飲むといいかもしれません。
疲労回復にも効果的
残業が増えたり、仕事が上手くいかないと蓄積してくる疲労。寝ても寝ても眠い、なかなかに厄介なものですよね。そんな疲労を回復させるのもミニトマトの効果のひとつ。ミニトマトに含まれるクエン酸が疲労の原因物質である乳酸に働きかけることで、乳酸をエネルギーに変換してくれます。
さらにクエン酸が血液をサラサラにする効果まで発揮。これらの栄養効果によって蓄積した疲労が徐々に解消されていくでしょう。
ちなみに、リコピンのもつ活性酸素除去パワーによる血流改善効果も忘れてはいけないポイント。血流改善によって体内の老廃物が排出されやすくなりますし、疲労回復に加えて免疫力アップ効果まで得られますよ。
認知症を対策
ミニトマトのビタミンCとビタミンEにリコピンが加わることで、脳が劣化するのを防いでくれます。簡単に言えば、ミニトマトを食べることで認知症の対策になるということ。
歳を取ればとるほどにリスクが高くなる認知症。下手をすればパートナーのことも忘れてしまう恐ろしい病ですので、早めにミニトマトの摂取を始めて対策しましょう。
ミニトマトの低カロリーレシピ
ミニトマトのカロリーは15gのもので4kcalほど。さすがに1個じゃ満足できないものの、10個食べても40kcal、20個食べても80kcalとそこまで高くありません。
野菜代表の玉ねぎやニンジン、ブロッコリーなんかよりも低めです。そのため、ミニトマトは低カロリー料理を作る際に最適な食材。ここからはそんなミニトマトを有効活用できる低カロリーレシピをいくつか紹介しましょう。
サラダで本来の味を楽しむ
最も低カロリーにいただけるうえ、調理の手間もほとんどないのがサラダでしょう。これならミニトマト本来の甘酸っぱさを楽しむことができます。
作り方は非常に簡単で、ミニトマトをいくつか半分に切ったら、そこに少量の塩や胡椒、リンゴ酢やオリーブオイルなどを加えれば完成。調味料については好みに合わせて量を調整するといいでしょう。
ミニトマトだけでは物足りない時には玉ねぎやカブを加えるのもおすすめです。注意点としてはドレッシングやオリーブオイルをかけすぎないこと。いくらカロリーの低いミニトマトでも、ドバドバと調味料をかけてしまえば台無し。
すぐにカロリー過多となってしまうので注意しましょう。
ミニトマトのスパゲティー
イタリアでは一般的とされるミニトマトのスパゲティー。パスタはカロリーが高めとされますが、ミニトマト自体が低カロリーなうえ、血糖値を下げる効果もあるので問題ありません。
用意する材料は適量のミニトマトにスパゲティー、ニンニクやオリーブオイル、塩コショウなどです。まずフライパンにオリーブオイルをひいたら、そこに刻んだニンニクを入れたのち、半分に切ったミニトマトを投入。そこから塩とコショウで味を調えつつ、ミニトマトがしんなりするまで炒め、最後にあらかじめ茹でておいたスパゲティーと絡めたら完成です。
最後に好みに合わせてパルメザンチーズなどを少々。たったのこれだけで本格的な味のスパゲティーができちゃいます。ミニトマトの酸味がいい感じにスパゲティーの魅力をひきだす逸品。
おしゃれなので休日のランチなんかにもおすすめです。ただ、ダイエット中の方は食べ過ぎないように気を付けてくださいね。特に夕食の時なんかはついつい食べ過ぎてしまうものです。
ミニトマトソースと鶏むね肉
肉の中ではカロリーが低いとされる鶏むね肉にミニトマトから作るソースを絡める料理。低カロリー食材同士でもがっつり食べられる料理が完成しますよ。
まずミニトマトを少し多めに細かく刻んだら、油をひいたフライパンに千切りの玉ねぎとともに投入。そこに赤ワインや塩コショウを加えて味を調えつつ、トマトの原型がなくなるまで煮込んでいきます。そのまま水分を飛ばしつつ、時間のある時に鶏肉の準備に入りましょう。
鶏むね肉には火が通りやすいよう、あらかじめフォークなどで穴をあけておき、コショウで下味をつけておきます。それから少しだけオリーブオイルをかけてグリルへ投入。片面5分ずつくらいの感覚で焼いていき、しっかりと火が通っていそうならチーズをのせてさらに加熱。ただ、低カロリーに重点を置くのであればチーズは無くてもいいかもしれません。
自分で一度作ってみて、必要かどうか判断してみてください。鶏むね肉が焼きあがったら、最後に先ほど作ったトマトソースをかければ完成です。ミニトマトのリコピンは加熱することで効果がアップ。より強力な抗酸化作用を受けることができるでしょう。
ミニトマトのスムージー
今流行のスムージーはミニトマトでも作ることができますよ。作り方は本当に簡単なもので、ミニトマトのヘタをとったら洗って半分に切り、それをミキサーにかけるだけ。
シンプルながらミニトマトの酸味や甘みを最大限に楽しめますし、カロリーがかなり低めとなっているので朝食なんかにもおすすめです。ただ、ミニトマトだけだと少し味気ない感じがするかもしれませんね。
ネットのレシピを見てみるとスイカやぶどう、マンゴーやかぼちゃなどなど。人によっていろいろなアレンジを加えて楽しんでいるようです。意外となんにでも合うようなので自分なりのベストレシピを考えてみるのもいいでしょう。
とはいえ、混ぜすぎには注意。なんでもかんでも混ぜてしまえば、おそらく妙な味のスムージーが完成してしまうと思います。何事も適度にということです。
まとめ
驚異の栄養価を持つミニトマトの数々の栄養効果から、低カロリーのレシピまで、いかがでしたか。既にお分かりの通り、ミニトマトは本当に様々な栄養効果を持つ優秀な野菜です。
それでいて一口で食べられるおやつ感覚野菜。もはや天然のサプリメントと言ってもいいかもしれませんね。そんな栄養豊富な食材を生かしたレシピ。どれも美味しくミニトマトをいただけること間違いなしなので、ぜひ全てのメニューにチャレンジしてみてくださいね。