野菜の力
2016年10月26日
ミニトマトが離乳食に最適!成長段階に合わせたおすすめレシピも紹介
みなさんはミニトマトが赤ちゃんの離乳食に最適だって知っていましたか。今回は赤ちゃんの成長段階に合わせたミニトマトレシピを紹介するので、小さなお子さんをお持ちのお母さん方はぜひ見ていってくださいね。赤ちゃんが食べやすいうえに、ミニトマトには非常に豊富な栄養が詰まっていますよ。
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目次
- 1 ミニトマトが離乳食に最適!
- 2 ミニトマトには栄養たっぷり
- 3 ミニトマトはいつごろから?
- 4 下ごしらえの注意点
- 5 成長段階に合わせたおすすめレシピ
- 6 ミニトマト離乳食を作る時の注意点 ミニトマトを使って離乳食を作る際、ぜひ確認しておいてほしい注意点がいくつかあります。 時には酸味を抑える ミニトマトは独特な酸味を持った食材で、はじめて食べる赤ちゃんだとびっくりしてしまうことも。場合によってはその酸味が苦手になって食べてくれないこともありますので、時には酸味を抑えることも考えましょう。 果汁を混ぜて酸味を和らげたり、加熱することで酸味をとばしたり、工夫次第で酸味はどうとでもなります。まずはミニトマトをしっかり食べてもらい、徐々に酸味を強くするのもひとつの手です。 アレルギーに注意 ミニトマトに含まれる成分の中にはアレルギー反応を引き起こすものもあるので、赤ちゃんが特定のアレルギーを持っている際は注意。 心配な場合はまず少量だけミニトマトを食べさせ、体に変化がないか確認してみてください。少しでも変化があるようなら専門家に相談。ミニトマトの摂取は避けた方がいいかもしれませんね。 良いミニトマトの選び方
- 7 まとめ
ミニトマトが離乳食に最適!
ミニトマトは離乳食に最適な食材。別に一般的なトマトでもいいのでは、と思われそうですが、それは違います。これにはいくつかの理由があり、まずミニトマトは分量が分かりやすいです。ひとつひとつが小さいですからね。
赤ちゃんの離乳食用のレシピは基本的に大人用料理とは全く違うもの。普通の料理感覚で作ってしまうとすぐにトマトの量が多くなってしまいます。大人であれば少し多めに食べればいいか、で済む話なのですが離乳食ではそうもいきません。
そのため、細かく分量の調整ができるミニトマトが最適。普通のトマトだと微調整がききませんからね。また、ミニトマトは保存しやすいのもポイント。一般的なトマトだと分量を調整するのに切ってしまうことも多く、カットしたトマトはすぐにダメになってしまいます。
これに対してミニトマトは半分だけ使う、なんてことがほぼ皆無。1個1個、切り口などがない状態で保存できるため、少し多めに買っておいても大丈夫でしょう。小さな子供がいるとちょっとした買い出しも苦労しますからね。
ミニトマトには栄養たっぷり
ミニトマトには栄養がたっぷり詰まっているのも見逃せないポイント。実は普通のトマトよりもミニトマトの方が糖度が高く、しかも含有している栄養素も多くなっているのです。そのため、多くの栄養が必要な子供にぴったり。成長期の栄養不足を防いでくれます。
たとえば、ミニトマトと言えばリコピンが大量に含まれており、これは強力な抗酸化作用で皮膚の代謝を高めたり、体内の活性酸素を取り除いてくれます。
赤ちゃんの体は抵抗力が低いことから特に抗酸化力が必要です。またリコピンには紫外線からくるメラニンの生成を抑える効果も。紫外線は日に日に強くなっていると言われており、帽子や日焼け止めクリームなど、外から守るのだけでは不十分。リコピンパワーで中からも紫外線対策をすることが大切です。
さらにビタミンCは体の免疫力をアップさせる栄養素で子供の風邪予防をしてくれるでしょう。他にも体内の塩分濃度を調整してくれるカリウムや子供の成長を促すβカロテンなど。
赤ちゃんは体の完成した大人と比べて病気にかかりやすいため、より豊富な栄養で免疫力を上げてあげる必要があり、その栄養補給にミニトマトは最適というわけです。後は単純にミニトマトは柔らかくしやすいところが良いですね。
ナスやキュウリをぐちゃぐちゃに柔らかくしようと思ったら大変ですが、ミニトマトなら潰せばすぐに食べやすい形状に変化します。
ミニトマトはいつごろから?
さて、ここで疑問となるのが赤ちゃんがどのくらいの大きさになったら、ミニトマトの離乳食を与え始めるかということ。これについては特に時期は決まっておらず、5から6か月程度の、離乳食初期からミニトマトを与えることができます。
ただ、6か月くらいの赤ちゃんだと消化器官が発達しておらず、ミニトマトそのままでは消化するのが難しいです。そのため、皮や種をあらかじめ取り除いておきましょう。そうすることで赤ちゃんでも消化できるようになります。
ミニトマトの種類によっては種が多かったりするので注意しましょう。少し成長して7から8か月くらいになれば、少しずつ固形物を食べられるようになってくるので、それまでとは違った調理方法が試せますが、やはり皮や種については消化が難しいので、まだまだ取り除いてあげる必要があります。
10か月前後になれば消化器官も発達してきますし、いろいろな料理を食べられるようになりますので、それまでのようにグシャグシャにする必要もないかもしれません。むしろ、少し固形が残っているくらいの方が噛む練習になって良いと思います。
生後1年もすれば皮や種を取り除く必要もなし。そのままの状態でも食べられるようになるでしょう。そのため、離乳食にする手間なども減ると思います。
先ほども言ったようにミニトマトには非常に豊富な栄養が詰まっていますので、生後1年から大人になるまでずっと食べさせてあげるのがおすすめ。豊富な栄養はいくつになっても必要ですよ。
下ごしらえの注意点
さて、タイトル通り成長段階に合わせたレシピを紹介するわけですが、その前に下ごしらえの注意点をいくつか。これを知っておいたうえで離乳食づくりに臨むのが最適でしょう。
皮や種はしっかり取り除く
1歳以下の赤ちゃんは消化器官の問題からミニトマトの皮や種をしっかり消化できません。そのため、料理前には皮と種を入念に取り除いておきましょう。
ミニトマトのヘタをとっておき、お尻部分に十字の切れ込みを入れ、それを大さじ3杯くらいの水と一緒に容器に入れてラップをしてレンジで20秒ほど加熱。これを水につけることで簡単に皮を取り除くことが可能です。
種の方はスプーンを使って取り除くといいでしょう。普段はそのまま食べてしまうので面倒に感じるかもしれませんが、赤ちゃんが不調を起こさないようにも、しっかりと下ごしらえしてあげましょう。
柔らかさも重要
赤ちゃんにミニトマトを与える際は柔らかさも大切な要素。まだ6か月くらいの子だと本当に固形が無理だったりするので、ほぼ液体状態になるまで崩す必要があります。少し成長してくれば今度は噛む練習をさせてあげたいので、液体状態よりも少し固形を残す感じの方がいいでしょう。
離乳食後期、10か月前後にもなれば、そこまで細かくする必要もないかもしれません。このように赤ちゃんの成長に合わせて柔らかさを調整することも大切。食べやすいほうがいいだろうと、いつまでも柔らかくしていては赤ちゃんの噛む力が一向に成長しませんよ。
冷凍が便利
毎回毎回裏ごしするのが面倒であれば、あらかじめ多めに作っておいて冷凍しておくのもおすすめ。先ほどの方法で皮と種を取り除いたら、それを裏ごしして製氷機に入れて凍らせ、完成したらフリーザーパックなどに入れて保存します。
そうしておけば、使いたい時に1つずつ取り出せるので非常に便利ですよ。それに冷凍することでうまみ成分がアップする効果も。赤ちゃんがより美味しくミニトマトを食べてくれるでしょう。
成長段階に合わせたおすすめレシピ
ここからは本題ともいえる成長段階に合わせたおすすめレシピを紹介していきます。自分の子の大きさに合わせて、どのメニューを作るか考えてみてくださいね。
離乳食初期におすすめのトマトの裏ごし
生後5から6か月、いわゆる離乳食初期におすすめなのが裏ごししたトマトです。作り方は、先ほど紹介した方法で皮と種を取り除いたのち、ざく切りにして茶漉しなどで裏ごしするというもの。
たったのこれだけで離乳食代わりのミニトマト料理が完成します。特にアレンジなどは加えずトマトの味だけで勝負した逸品。甘めの種類のミニトマトを使うとさらにいいかもしれませんね。
かなりドロドロの状態ですが、このくらいの時期だとちょうどいい感じ。赤ちゃんにトマトの味を体験してもらう意味でも、下手な味付けをするよりいいでしょう。
ただ、あまり酸味が強いと赤ちゃんが食べてくれません。そういった際は少しだけ粉ミルクを混ぜるのもおすすめ。赤ちゃんの食べ具合を見ながら調整してみてください。
離乳食中期はお粥
生後7から8か月、いわゆる離乳食中期ごろはミニトマトを使ってお粥を作ってあげるといいでしょう。ミニトマトだけだと寂しいので、柔らかく煮込んだ小松菜を加えるとグッド。
かつおだしで汁を作ったらそこに細かくしたミニトマト(皮や種を取り除いておく)とみじん切りにした小松菜、そして7倍粥を入れて赤ちゃんが食べやすいくらいの柔らかさまで煮込みましょう。
ミニトマト以外の野菜も入ることで、より赤ちゃんの栄養を補うことができ、健康に毎日を送ることができます。
離乳食後期はミニトマトと卵のリゾット
生後9から11か月、いわゆる離乳食後期になったらミニトマトと卵のリゾットを作ってあげましょう。
用意するのはミニトマトと卵、それからご飯にコンソメ。ミニトマトをざく切りにしたら、250mlほどの水を鍋に入れ沸騰したらミニトマトを投入。それからコンソメを溶かし入れ、ご飯を半合ほど入れて混ぜていきます。
煮詰めて少しドロッとしてきたら卵をひとつ流し込み、火を止めて30秒ほど放置。それからまた火を入れて卵を全体に混ぜたら完成。卵を使っているのでアレルギー反応には注意してくださいね。
柔らかく煮込んであげることで赤ちゃんでも食べやすいドロドロ感が生まれます。10か月前後であれば多少は固形があっても食べることができるでしょう。
離乳食完了期はミニトマトとサーモンのチーズ焼き
生後1年が過ぎ、離乳食完了期となればもう皮や種を取り除く必要もありませんし、いろいろな食材が食べられるようになるので料理の幅も増えてきます。
そんな中でおすすめしたいのがチーズを使った料理。サーモン刺身とプチトマトを一口大に切っておき、それをアルミホイルの上に乗せ、そこにスライスチーズを適度な大きさにちぎってまぶし、アルミホイルを閉じてトースター180度で15分ほど焼けば完成。
食べられそうならパセリをかけてもいいでしょう。どれも子供の好きな食材ですし、栄養バランスもとれています。作り方も非常に簡単なのでぜひ一度試してみてください。
離乳食完了期はサラダもおすすめ
離乳食完了期にはミニトマトをそのまま食べることが出来るので、いっそサラダもおすすめです。小さなころからサラダを食べていれば大きくなって苦手意識を持つことも少ないでしょう。
抵抗があるようならドレッシングをかけるのもおすすめですが、かけすぎには注意してください。同時にほかの野菜も摂取でき、必要な栄養を十分に摂り入れることができますよ。