野菜の力
2016年11月30日
ごぼう茶の効果効能が凄い!ダイエットや美容・健康にお勧めの理由
ごぼう茶にアンチエイジングや健康に絶大な効果がある、という話を聞いたことがありますか?毎日ごぼう茶を飲んで若々しい体型と肌、健康を維持している人もいます。ごぼう茶がダイエットや美容・健康にお勧めの理由を見てみましょう。
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目次
ごぼう茶の効果
便秘解消
食物繊維には、便を水分で柔らかくして便秘解消を促す「水溶性食物繊維」と、食べた物の水分を腸内で吸収して便のかさを増やすことで腸の働きを活発にする「不溶性食物繊維」があります。この2つをバランスよく摂取することで腸の働きを整えてくれます。
ごぼう茶には「イヌリン」が豊富に含まれています。イヌリンに含まれる水溶性食物繊維は、便や老廃物が腸内に留まる時間を短くし、排泄を促します。また、イヌリンは腸内まで届いて初めてフラクトオリゴ糖に分解され、善玉菌のエサとなるため、腸内環境の改善や便秘の予防に効果がありますよ。
ダイエット効果・糖尿病の予防
体内のインシュリンの分泌が増えると脂肪がどんどん蓄えられ、代謝されにくくなるため、太りやすくなってしまいます。「イヌリン」は胃や十二指腸の中で摂取した食べ物と混ざり合ってゲル状になり、食べ物の体内への消化吸収の速度を遅らせます。そのため、血糖値の上昇が緩やかになり、インシュリンの分泌をおさえ、体内に脂肪が蓄積されるのを防いでくれますよ。代謝を促し、太りにくい体質にしてくれるうえ、糖尿病の予防にも効果があります。また、消化吸収が遅くなることで腸内に長くとどまり、腹持ちがよくなります。食欲が抑えられるので、間食を減らすことができるかもしれませんね。
先ほども説明したように、体内の便や老廃物を排出してくれる働きが、ダイエットにもつながりますよ。
むくみ解消
むくみの原因の多くは、体内の水分がうまくコントロールされていないことにあります。「イヌリン」はムコ多糖体と呼ばれる糖の一種で、非常に優れた吸水性を持っているため、体内の余分な水分や老廃物を吸着してくれます。利尿作用のある「カリウム」も含まれていますので、イヌリンとカリウムの相乗効果で体内の余分な水分や老廃物を吸着し、体外へ排出してくれる効果も期待できますよ。
アンチエイジング
ごぼうにはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは紫外線などのトラブルから身を守り、若い細胞を作り出す働きを助けてくれる働きがあります。強い抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を取り除いてくれるため、アンチエイジング効果があります。ポリフェノールは3時間程度で抗酸化力が失われてしまうデリケートな成分と言われており、こまめに取ることが理想的とされています。ごぼう茶で手軽に取れるのは嬉しいですよね。ポリフェノールは、ごぼうの中でも皮の部分に特に豊富に含まれているので、ごぼう茶を選ぶ際には皮も使われているものを選ぶと効果により期待が持てますよ。
美肌効果
ごぼう茶には「アルギニン」も含まれています。アルギニンといえば栄養ドリンクなどに含まれていることも多く、滋養強壮のイメージが強いかもしれませんが、美肌には欠かせない成分なんですよ。10代をピークに年々減少していく成長ホルモンの分泌を促し、血管の老化を防止してくれます。健康な血管だと体の末端まで血液や栄養素が行き届くので、クマやくすみにも効果を発揮してくれますよ。新陳代謝を促進してくれる効果もあります。成長ホルモンの量は、40代になるとピーク時の半分程度にまで減ってしまうので、日々の食事や飲み物から上手に取り入れていきたいですね。
イヌリンの働きで便秘が解消すると、腸内環境の悪化による吹き出物や肌荒れも改善されます。
効果的な飲み方
1日3杯以上飲むと効果的
1日3杯以上飲むと効果が表れやすいようです。ダイエット目的であれば、空腹時にごぼう茶を飲んで空腹を紛らわせるのも効果的ですよ。ただし、ごぼう茶には食物繊維が豊富に含まれていますので、胃腸の弱い人は1日1~2杯程度に抑えておくのが安心です。少量から試してみて徐々に増やしながら、自分に合った量を見つけるといいかもしれません。ごぼう茶が苦手な人や1日3杯以上飲むのが難しい場合は、料理の出し汁として使ってもいいですね。出し殻には不溶性食物繊維などの栄養素が含まれていますので、出し殻も活用したりしてできるだけ長く続けられるようにしましょう。
アイスよりホットで
ごぼう茶の渋みや苦みが苦手な人はアイスの方が飲みやすいかもしれません。冷たいごぼう茶は、より甘みやコクを実感しやすくなります。煮出してホットで飲めば香ばしい風味を楽しむことができ、冷え症の改善にも効果的ですよ。冬場の寒い時期はもちろん、夏場もエアコンなどで体の中まで冷えてしまうことも多いですから、ホットで飲んで体の中を温めて血液の循環を促進しましょう。
飲む効果的なタイミング
ごぼう茶はお茶ですので、基本的にのどが渇いた時に普段のお茶を飲む代わりに飲むことができます。しかし、便秘解消やダイエットなどの効果をより高めるためには、ごぼう茶を食事前に飲むのがおすすめです。ごぼう茶に含まれる「イヌリン」は食べ物に作用します。そのため腸の中に何も入っていなかったり入ってこない場合は、せっかくの効果を得ることができません。
就寝前にホットのごぼう茶を飲むと、体が血行が良くなりリラックスして質の高い睡眠をとることができるとも言われています。
ごぼうをお茶で飲むメリット
手軽にごぼうの栄養素を摂取できる
私たちの普段の食生活で摂取できる食物繊維の量では、推奨されている摂取量にはなかなか届きません。ごぼうを食べるときには、洗って切って調理して…という手間もかかります。しかし、ごぼう茶ならお湯を注ぐだけで飲むことができますよね。手間をかけることなく、ごぼうの栄養素を摂取することができます。普通のお茶をごぼう茶に変えるだけでごぼうの栄養素を摂取できるのは、とっても魅力的ですよね。
ごぼうが嫌いでも飲みやすい
ごぼうの食感や香りが苦手な人って意外と多いですよね。しかし、ごぼう茶は液体で、香ばしい香りなので、ごぼうが嫌いな人でも飲みやすいんですよ。実際に、ごぼうは嫌いだけどごぼう茶なら飲める、という人も少なくありません。
ノンカフェインで妊婦さんでも安心
ごぼう茶はノンカフェインなので、妊娠中でも安心して飲むことができます。妊娠には便秘やむくみがつきものです。食べづわりで過食気味になってしまうことだってありますよね。そんな時にもごぼう茶を飲めば、便秘やむくみを改善することができますよ。授乳中に飲むと、母乳の出が良くなったり乳腺症の改善などにも効果があるとされていますので、妊娠から産後まで積極的に取り入れたいですね。
ごぼうをお茶で飲むデメリット
不溶性食物繊維は摂取できない
ごぼうには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。これは、他の野菜ではあまり見られない、ごぼうのすごいところなのですが、ごぼう茶にしてしまうと水溶性食物繊維のみが抽出されます。不溶性食物繊維は出し殻に残ったままになってしまいますので、摂取することができません。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取しようと思うのであれば、ごぼう茶よりもごぼうをおすすめします。
ごぼう茶を飲む際の注意点
過剰摂取に注意
水溶性食物繊維には便を柔らかくして便秘解消を促す効果がありますが、摂取しすぎると下痢を起こしてしまいます。下痢を起こすと、ビタミンやミネラルを排出してしまいます。腸が過敏な人などがイヌリンを多量に摂取すると、ガスが発生して腹部が膨らみ過ぎる可能性があります。過剰摂取は避け、1日2~3杯程度に留めましょう。胃腸が弱い人は1日1杯程度から初めて、自分の体調に合った量を見つけてみてもいいかもしれませんね。
アレルギーに注意
イヌリンはアナフィラキシーショックの事例がある成分です。また、ごぼうはキク科の植物です。キク科アレルギーを持つ人は、ごぼう自体にアレルギー反応を起こしてしまうことがありますので、注意が必要です。
ごぼう茶を美味しく飲むために
自分でも作れるごぼう茶
ごぼう茶は自宅でも簡単に作ることができます。ごぼうをささがきにして、キッチンペーパーを敷いたオーブン皿に広げ、オーブンにかけるだけなんです。2時間弱程度でカラカラになります。干し網を使って天日干して作ることもできますが、カラカラに乾燥するまでに夏場は半日~2日、冬場は3~7日程度かかります。弱火~中火でじっくりと、少し煙が立つ程度まで乾煎りすると、より香ばしさがアップしますよ。焙煎した乾燥ごぼうは広げて粗熱を取り、十分冷ましてから密閉容器や保存袋に入れておいてくださいね。乾燥剤を一緒に入れておくと、湿気を防いでくれます。乾燥ごぼうひとつまみ程度が1人分です。熱湯を注ぎ3~5分待てば、ごぼう茶の完成です。ごぼう茶を飲んだ出し殻にも旨味や栄養が残っています。炊き込みご飯やハンバーグ、サラダなど、お好みのメニューに使うことができますよ。
ごぼう茶に含まれるポリフェノールは、ごぼうの皮に多く含まれています。自家製で作る際には皮はむかずに使うことをおすすめします。たわしなどでこすってきれいに洗い流すだけで問題ありません。アルミホイルをくしゃくしゃにしたものでも代用できます。
ごぼう茶の保存期間
作ったごぼう茶は焙煎した後しっかりと冷まし、密閉容器や保存袋に入れて冷蔵庫で保存すれば1ヶ月以上持ちます。しかし、乾燥させたものですので、湿気を吸いやすいのが難点です。ふたを開閉する回数が多かったり、スプーンなどに触れたりすると、すぐに湿気てしまいますので注意が必要です。密閉容器や保存袋には、できれば乾燥剤も一緒に入れておくと良いでしょう。冷凍保存することもできますよ。こまめに作って、できるだけ早く使い切ることをおすすめします。ちゃんと保存ができてない場合は、臭いが出てきたりカビが生えたりしますので、その時は廃棄してくださいね。
ごぼう茶の淹れ方
ごぼう茶のパックを使う場合は、やかんや鍋で好みの濃さに煮出します。手作りのごぼう茶の場合は、急須で淹れてもいいですし、ごぼう茶をお茶パックに入れて、やかんや鍋で好みの濃さに煮出すこともできますよ。煮出す場合のごぼう茶の使用量ですが、水2リットルに対しごぼう茶大さじ1杯程度を目安にするとよいでしょう。
急須で淹れたごぼう茶はその日のうちに、できればその都度飲みきるようにしてください。煮出したごぼう茶は冷蔵庫で2~3日は持ちますよ。古くなると沈殿物が出て濁ってきますので、その際は廃棄しましょう。
効果は長い目で見て
ごぼう茶は医薬品ではありません。即効性があるものではないので、効果が表れるまでは長い目で見た方がいいでしょう。毎日少しずつ飲み続けることで、ゆっくりと確実に作用していきます。ダイエット目的であれば、3ヶ月以上、最低でも1~2ヶ月は続けることが大切です。早く結果を出したいからといって、たくさん飲むのは危険なので避けてくださいね。個人差もありますので、焦らずに気長に続けましょう。
ごぼう茶をアレンジ
味が苦手ならプラス1も
ごぼう茶の香ばしい香りが苦手な場合は、牛乳で淹れてみませんか?優しい味のミルクティーになりますよ。お好みでしょうがやはちみつ、シナモンパウダーなどを加えれば、風邪や冷え症にもピッタリです。昆布茶と合わせたり、梅干しを入れたりと、意外とアレンジができるので、いろいろなパターンを試してみるのもいいかもしれませんね。
お茶も出し殻も料理に使える
ごぼう茶の味や香りが苦手だったり、1日3杯以上飲むのが難しい場合は、料理に使って取り入れることもできます。実は、ごぼう茶は料理に使うと素材の味を引き出してくれる、優秀な食材なんですよ。煮物の出汁としてはもちろん、具材を入れて調味料で味を調えればスープに、ご飯とコンソメを入れてリゾットにも変身します。また、飲んだ後の出し殻も炊き込みご飯やサラダなどの料理に使うことができます。出し殻にもごぼうの栄養素が残っていますので、棄てるのはもったいないですよ。
ごぼう茶の味が苦手でも、料理にうまく使うことで、日常の食生活に取り入れたいですね。