野菜の力
2016年12月22日
きゅうりのカロリーは低い?高い?きゅうりダイエットで成功者続出の理由
テレビやネットにてあらゆるダイエット法が紹介されていますが、ここ最近、きゅうりダイエットなるものが話題となっています。「でも、きゅうりのカロリーってどうなの?」「健康的にダイエットできるのかな?」など、不安に感じる方のために、今回はこのきゅうりダイエットについてご紹介していきます。
目次
成功者の喜びの声が続出!
ダイエットに挑戦する際、気になるのはその効果がどの程度のものか、というところにあると思います。話題になったダイエット結果として、ある女性お笑いタレントがきゅうりダイエットを実践したところ、2週間で2.7㎏の減量に成功したそうです。効果に個人差というものは少なからずとも生じるとは思いますが、このような成功者の口コミ情報は、これからダイエットを実践する上で重要なものとなりますよね。
きゅうりのカロリーは?栄養は?ダイエットに向いている理由を検証
低カロリーが特長のきゅうり
きゅうりダイエットをするにあたり、まず気になるのはそのカロリーではないでしょうか。きゅうりのカロリーは、1本当たりなんと約14kcalと非常に低カロリー。その理由は、きゅうりの成分の90%以上が水分という点にあります。低カロリーながら食べ応え十分のきゅうりですから、これはまさしくダイエットに有効なのでは、と考えられますね。
残念ながら栄養価は低め
きゅうりの成分は90%以上が水分ということもあり、栄養面でいうと、残念ながら低い数値となるようです。あのギネスブックにも、「世界一栄養のない野菜」として認定を受けています。これは、「きゅうりマニア」の間では悲しむべき結果として知られているのです。
それでも栄養は含まれている!
ギネスで「世界一栄養がない野菜」という不名誉な認定を受けたきゅうりですが、それでもきちんと栄養は含まれており、しかもそれはダイエットに有効なものばかりといわれています。次の項目では、ダイエットに作用する成分について、詳しくご紹介していきます。
ダイエットにきゅうりはおすすめ!その成分とは
脂肪を分解する酵素が含まれる
最も注目したい成分が、近年、きゅうりに含まれているということが分かった「ホスホリパーゼ」という酵素です。このホスホリパーゼは脂肪を分解する酵素として知られています。言うまでもなく、脂肪はダイエットの大敵ですよね。きゅうりを食べれば、このホスホリパーゼの効果で脂肪の分解が促進されるわけですから、結果的にダイエットにつながるといえるでしょう。
むくみ解消でからだスッキリ
ダイエットのみならず、健康的な身体作りには、むくみの解消が欠かせません。きゅうりに含まれる「カリウム」はミネラルの一種で、体内の余分な水分や塩分を排出する作用を持っています。このカリウムの効果で次第にむくみがすっきりとし、下半身太りなどの解消に役立つでしょう。
またむくみ解消には、きゅうりに含まれる「シトルリン」も効果を発揮します。シトルリンは血管拡張に作用するため、体内の血流改善に効果的といわれています。むくみは血流の悪さから起こるといわれていますので、このシトルリンも、むくみを取り除く成分の一つといえますね。
ダイエットに健康は不可欠!
せっかくダイエットで痩せることができても、健康を維持したまま痩せることができなければ、全く意味がありません。このきゅうりダイエットでは、これからご紹介する栄養成分のはたらきで、健やかな状態を維持しつつ、さらに美しさもアップすることが期待されています。
きゅうりに含まれる「シリカ(ケイ素)」は、髪の毛や爪の艶に欠かせない成分といわれています。これらがツヤツヤと健康に保たれれば、ダイエットもより頑張ろうと思えますよね。
コラーゲンの生成を促すことで美肌に効果的とされる「ビタミンC」も、きゅうりに含まれる成分の一つです。艶のあるお肌は健康のバロメータといえますよね。その他、ビタミンCは血中の白血球のはたらきを強化することでも知られています。それにより免疫力がアップし、風邪などの予防に効果を発揮するそうです。
また、きゅうりに多く含まれる「ビタミンK」にも注目です。骨の形成を促すほか、血管の健康維持にも作用することがわかっています。そして、抗酸化作用のある「ビタミンA」も、きゅうりに含まれています。目の健康の維持、そして皮膚や粘膜の強化にも作用するといわれています。
是非ともこれらの栄養成分に注目しながら、健康的なダイエットを心がけていきたいものですね。
いよいよ実践!きゅうりダイエットの方法とは
食前にきゅうりを食べよう
きゅうりダイエットはさまざまな方法で効果が表れるといわれていますが、最もポピュラーなのは、「いつもの食事の前に、きゅうりを1本食べる」という方法です。
お分かりの方もいるかと思いますが、低カロリーなきゅうりで事前にお腹を満たしておけば、その後の食事ではドカ食いを防ぐことができる、というメカニズムです。食べ応え充分のきゅうりですから、これだけでお腹がいっぱいになる人もいるそうですよ。
すりおろしたきゅうりが最高!
きゅうりを食べるタイミングはわかりましたが、きゅうりをどのように調理することで、その栄養成分を最大限に引き出すことができるのでしょうか。
一番のおすすめは、きゅうりを大根のようにすりおろす方法です。すりおろすことによって、きゅうりの細胞膜が破壊され、脂肪分解酵素であるホスホリパーゼのはたらきをより活発化することができるといわれています。すりおろす際、より一層細胞膜を壊してホスホリパーゼを活性化させるには、プラスチック製よりも鋭利な金属製のおろし金がおすすめとなっています。
またホスホリパーゼの欠点は、熱に弱いことです。加熱調理をするとそのはたらきがほぼ失われてしまうそうなので、きゅうりダイエットは必ず生のままで行いましょう。きゅうりをミキサーやジューサーで細かくしたい場合は、摩擦熱によりホスホリパーゼの働きが失われる可能性があるため、低速回転で行うことを心がけてください。
丸かじりでも効果あり
きゅうりの栄養成分を最大限に取り入れる際には、すりおろすことが一番とお伝えしました。しかし…
「毎食ごとにすりおろすのは面倒…」
「外出先ではすりおろせない…」
「毎食のすりおろしきゅうりでは飽きてきた!」
など、すりおろすことに縛られてしまい、それをストレスに感じたり、食感に飽きてきてしまった、という場合もあるでしょう。これで、
「面倒くさいからや~めた!」
となっては、これまでの努力が無駄なものとなってしまいますよね。
もちろんすりおろしたきゅうりが一番ではありますが、きゅうりをそのまま丸かじりした場合でも、充分な効果を得られることが分かっています。きゅうりを丸かじりすることは、パリッとしたみずみずしい食感を味わうために、美味しくいただける一番の食べ方といえます。是非とも、無理のない範囲で楽しく味わうようにしましょう。
その他の調理方法もOK
きゅうりダイエットを実践する上で、もう一つ問題となってくるのが「同じ味に飽きてしまう」ことにあるでしょう。あの独特な青臭さも、人によっては苦手と感じるかもしれません。塩気のないきゅうりを毎食、そして食前に食べていっては、飽きが訪れることは仕方ないことでしょう。このような飽きを乗り越えるため、時には調理法にも工夫をしてみてはいかがでしょうか。例として、
- 刻んだきゅうりに酢やレモンをかける
- 他の野菜と共にサラダにし、ノンオイルドレッシングをかける
など、低カロリーな食材と組み合わせてアレンジすれば、ダイエットを実践しつつ、美味しく食べることができますよね。ダイエットに無理は禁物です。身体の健康のみならず、ストレスのため過ぎも控えるようにしましょう。
いつものおやつからきゅうりに置き換えダイエット
「毎食きゅうりを食べるのはキツイ…」
という方は、おやつにきゅうりを取り入れてみてはいかがでしょうか。いつものお菓子類を控え、それをきゅうりに置き換えるという方法です。食前に行うきゅうりダイエットに比べ、効果は緩やかなものとなるかもしれませんが、これでも十分試してみる価値はあるでしょう。きゅうりの他、にんじんや大根などと共に、野菜スティックとして食べるのもいいですね。
きゅうりダイエットの注意点
さまざまなメリットがあり、効果的に減量できると話題のきゅうりダイエットですが、実践する上ではいくつかの注意点があります。
健康が第一!身体と相談しながら行おう
どのダイエット法にも当てはまることですが、ダイエットで減量する際は、心身共に健康であることが必須項目です。きゅうりダイエットをする上でも、心身の状態に細心の注意を払い、無理を感じたらストップすることも頭に入れておきましょう。
「きゅうりだけ」食べるのはNG
「○○だけ食べるダイエット」なるものが一時期ブームとなりましたが、きゅうりでそれを行うことはおすすめできません。なぜならば、やはり「きゅうりだけ」では栄養不足は否めないからです。成分の90%以上が水分であり、その他の栄養素も決して多いとはいえないきゅうりですから、きゅうりだけ食べて終わり、というのは大変危険な行為です。
きゅうりダイエットは、あくまでも「食前に食べて満腹感を得るダイエット方法」であり、「他の食事と置き換えるダイエット方法(おやつの場合を除く)」ではありません。健康的にダイエットするには、バランスの良い食事と、適度な運動は欠かせません。食前にきゅうりを食べた後は、栄養バランスを考えた食事を心がけるようにしましょう。
冷え性の方はちょっと待って!
食品は、身体を温めるタイプの食べ物、そして逆に身体を冷やすタイプの食べ物に分類することがあります。野菜にも、それぞれ身体を温める野菜と身体を冷やす野菜があるのですが、きゅうりは身体を冷やす野菜の一つとして数えられています。
夏野菜としても人気のきゅうりは、その成分の90%以上が水分です。そのため食べることで体内を冷やす作用がはたらき、夏バテ防止、熱中症防止に効果を発揮するといわれています。夏祭りの屋台などで、串に刺さったきゅうりの一本漬けが人気なのは、理にかなっているといえますね。
そのような特性を持つきゅうりなので、冷え性の傾向がある方は、きゅうりダイエットを行う際は注意が必要となります。きゅうりダイエットでは、食前に多くのきゅうり(約1本分)を食べる必要があります。冷え性の方がこのまま食べた場合、さらに身体を冷やしてしまう、という危険性があるのです。
身体がさらに冷えてしまうということは、元々低めだった代謝を一層妨げることとなってしまいます。代謝が下がったままだと、いくら痩せようと頑張っても痩せることができません。きゅうりダイエットが、ダイエット効果を期待できず、逆効果となってしまうということも考えられるのです。
また冷え性が進むと、肩こりや腰痛、免疫力の低下など、さまざまな不調の原因となる場合があります。冷え性を自覚している方はもちろん、「もしかして冷え性かも…」と感じている方、またきゅうりダイエットを実践する上で少しでも不調を感じた場合などは、きゅうりの量を控える、ダイエットをストップするなどして、ようすをみるようにしましょう。
身体を温める食事を心がけて
きゅうりダイエットは毎食ごとに1本ほどのきゅうりを食べますので、冷え性の方ではないとしても、この方法を続ければ身体の冷えが進む可能性が考えられます。身体の冷え過ぎは代謝を下げてしまうことから、このままでは、せっかくのダイエットも効果が得られないかもしれないのです。
前述でもご紹介しましたが、身体を冷やすきゅうりとは逆に、身体を温める効果のある食品も数多く存在します。きゅうりダイエットを行う際は特に、身体を温める食事を意識するようにしましょう。
きゅうりでお得に楽しくダイエット!
今回はきゅうりダイエットについて、ここまでその効果や方法、そして注意点などについてのお伝えをいたしました。きゅうりは夏が旬となりますが、現在では、スーパーや青果店にて季節を問わず手に入れることができる食材です。そして、リーズナブルに買い求められるのも魅力ですよね。お得に、そして手軽に始めることができるきゅうりダイエット。無理のない範囲で、健康に留意しながら挑戦していきましょう。